構図のワンポイント・レッスンースクエアー(正方形)で構成するー

構図がとれない。難しい。構図に自信がない。という悩みをよく聞きます。確かに構図に不安があるままでは絵が進みません。自分が任意に置いた位置には自信がないけれど、定番の位置、数学的な位置なら、一応納得できそう。という方は多いようです。そこで今回は、定番の一つ、スクェアーにあてはめて構図を決定してしまおう。という話です。

 

用紙のほとんどは長方形のサイズです。正方形に近かったり、細長かったりですが、要領は一緒です。

用紙を縦構図と横構図上下を入れ替えて4パターン作りました。


4枚の絵は全て、床面と背景との境を点線の位置に合わせています。

また、青い背の高いビンのアウトライン(右側、左側のいずれか)も点線の位置に合わせました。他のモチーフは、適当な置き方です。

 

スクエアーは、四角形の中でも最も特殊で完全な形を持っています。画面作りの〝要〟にスクエアーを利用することで、自然に計算された、安定した構図が生まれるのです。

 

スクエアーが必ずしも良い構図という訳ではありませんが、画面作りのひとつの手助けになれば、と思っています。

2016年10月01日