アクリルガッシュは使いやすい

アクリルガッシュは、とても便利な絵の具です。

例えば、絵具を塗る時、下書きの線が消えてしまわないように気を使いながら塗りますよね。アクリルガッシュは、本来は不透明絵具ですが、アクリルガッシュを水で薄めて、調整しながら描くと透明な水彩絵具のように下書きを消すことなく、描くことができます。

間違ったと思った時、水彩絵具だと筆でこすったりして、画用紙に穴が開いてしまったり、上から絵具を重ねると、下の色と混ざってしまったりするものですが、アクリルガッシュの場合は、ただ重ねればいいのです。
紙に穴が開くこともありません。下の色と混ざりあったりする事もありません。

下の色が濃く、上から薄い色を乗せる場合も水の量を調節することによって、下の色の見え方は自由自在です。

●絵具を多めに使い、全く違う色に変える。
●少しだけ、下の色が透けて見えるように、水で薄めて描く。
●水気を無くして、かすれさせて下の色との効果を見せる

など様々な表現方法があります。

高学年になるにつれて、どんどんと慎重に絵を描いていくようになるので、薄すぎて弱い絵になってしまいがちです。
そんな時にも、やり直しが容易にできて、微妙な調子も厚塗りも得意なアクリルガッシュを使うと、ヘタに弱い絵にならずに、しっかりとした絵を描くことができます。

描きたい、やりたいという気持ちをそのまま表現できるのがアクリルガッシュだと思います。
こんな便利な絵具、もっと小学校でも使うようになればいいのに、と思います。
今のところは、中学からの美術の授業で使われているようです

2018年02月04日