水彩で試行錯誤する

水彩は直せないから、無理に消すと汚くなるから、紙が毛羽立ってしまうから、難しい。そんな声をよく聞きますが、本当にそうなのかな。描き直しの痕が残っていたら駄目なのかな。油絵は何度も直しができるけど水彩はダメ。ガッシュも鉛筆もパステルもアクリルもできるけど水彩はダメ。それって変だよね。何度も袋小路に迷い込んだり冒険したり、その結果、色が濁って汚れても、用紙がぼそぼそになっても、良しもあしきも自分が悩んだ、考え、行動し、足掻いた、すべての軌跡が残ってくれる。絵は自身の思いの表現です。絵を描くことはテクニックや手順では無く、試行錯誤することなのだと思います。
この絵は一度雑誌に掲載したものですがコメントを全く変えています。曇り空から晴れ間、そして予定外の絵への動きです。

2017年06月07日